利用者の快適性がアップした新型タクシーが流通し始めるのは良いことだ

 2020年の東京オリンピックを機に、荷物の積みやすく車椅子を使う人も便利に利用できる新型タクシーの運用が開始されたと NHK が伝えています。

画像:JPN TAXI (トヨタの公式ホームページより)

 従来のタクシーと比べ、乗降時のストレスなどが軽減されたことはプラスです。どのぐらい普及するかがポイントになるでしょう。

 

 新型のタクシーは通常のセダンタイプより車高を20センチ高く、床を5センチ低く設計したミニバンタイプで、車体は藍色で統一されています。助手席や後部座席を折り畳めば広い空間ができて、スーツケースなど大きな荷物を持った旅行者などが利用しやすくしています。また、車いすを使う人が乗り降りしやすいよう、スロープや手すりも備え付けられています。

 

 車内空間が広くなったことに加え、大きい荷物を持った旅行客や車椅子利用者などが大きな恩恵を受けることになるでしょう。

 “ゆったりしたスペース” がある訳ですから、すべての利用者が恩恵を受けることになると思われます。今後は若い頃と比較して身体が不自由になった高齢者が利用する割合も増えるため、徐々に新型タクシーへの切り替えが進むものと思われます。

 

 ハイブリッド車であり、環境への配慮もされています。海外ではプリウスがタクシーとして多く利用されていますので、東京五輪を機にハイブリッド・ワンボックスのタクシーが海外へ広まることはトヨタにとって商機になるはずです。

 課題は「どのぐらいのスピードで切り替えが進むのか」という点に集約されます。

 走らせている台数の多いタクシー企業は “耐用年数を迎えた車両” を切り替える必要が多く生じます。その際、新型タクシーをどれだけ導入するかが普及のポイントになるでしょう。

 

 良い機能が加わった新型タクシーがどれだけ普及するのかが注目と言えるのではないでしょうか。