大谷翔平、投打で月間MVPを獲得する勢いでメジャーを席巻中

 現地4月8日に行われたアスレチックス戦に大谷翔平投手が先発し、7回を被安打1の無失点で抑える圧倒的なピッチングを披露しました。

 打者としても3試合連発でホームランを放つなど大きな存在感を発揮しており、投打の両部門で月間 MVP を獲得しても不思議ではない成績と言えるでしょう。

 

大谷翔平の成績(現地:2018年4月8日終了時)

 大谷選手の成績(現地4月8日時点)は以下のとおりです。

  • 投手:2試合、13イニング、失点3、防御率2.08、WHIP 0.46
  • 打者:4試合、18打数7安打(打率 .389)、3本塁打、7打点、OPS 1.310

 エンゼルスは10試合を消化。大谷選手は投手として2試合、打者として4試合に出場しています。

 先発登板する日とその前後の計3日は野手(= DH)としての出場はないため、打者として積み重ねる数字がやや少なめの印象があると言えるでしょう。ただ、強烈なインパクトを残していることは間違いないことです。

 

投打で月間 MVP を取ることも現実的にあり得る

 エンゼルスは大谷選手を「投手」として評価しているため、先発ローテーションを守るための起用方法を優先することでしょう。

 「投手陣が課題」と目されていたチームですし、先発投手陣に故障者が出ている状況です。“大谷投手に頼らざるを得ない状況” に陥ってしまっているだけに「野手」としての出場機会に制限がかかることになると予想されます。

 ローテーションを守ることが濃厚な「投手」では月間 MVP 争いに顔を出すことでしょう。逆に、出場機会が制限される「野手」は本塁打や打点という “積み重ね系の数字” をどれだけ伸ばせるかがバロメーターです。

 野手としてフル出場が難しい大谷選手は出場した試合で “記録に残る結果” が欲しいところです。得点圏で走者を返すクラッチヒッターとして強烈な印象を残すことが「打者」として月間 MVP 争いを演じる要因になるでしょう。

 

タフな移動と過密日程で蓄積する疲労にどう対処するのかが注目点

 二刀流というスタイルは疲労が蓄積しやすいと言えるでしょう。メジャーでは「タフな移動」と「過密日程」というプロ野球よりも肉体的に厳しいシーズンを戦う必要があります。

 疲労が蓄積し始める頃になると、各チームも独自の対策を確立していることが予想されます。

 『大谷包囲網』が本格稼働する頃に疲労も現れてくることが想定されるのです。疲労が現れてから対応すれば、明らかに手遅れとなります。今から疲労を溜め込まないようなルーティーンを確立させるためのリズムを掴んでおく必要があると言えるでしょう。

 

 大谷選手が「投手」と「野手」の二刀流でどこまで活躍するのかが楽しみと言えるのではないでしょうか。