「日本や日本人へのヘイトスピーチ」を無視する NHK が「ヘイトスピーチとも受け取られる外国人批判の掲載はけしからん」と批判

 リベラルが世間から嫌われる大きな理由は「ダブルスタンダードを押し付けていること」でしょう。

 NHK の津(三重県)放送局が「県の HP に差別的な意見掲載」とのタイトルで記事を掲載していますが、この基準をアウトと見なすなら、日本や日本人に対しても同じ基準を適用しなければなりません。

 ところが、リベラルは「日本や日本人に対するヘイトスピーチ」に無頓着すぎるのです。これがリベラルに批判を招く大きな要因と言えるでしょう。

 

NHK の記事

 NHK が5月11日に報じた記事は以下のものです。

画像:NHK(津放送局)が報じた記事

 県政に対する指摘や要望などを受け付ける県のホームページに特定の国を差別するヘイトスピーチとも受けとられる意見が掲載されていることが分かり、県は近く今後の対応や掲載の基準を検討することにしています。

 掲載されているのは、県の公式ホームページにある、県民からの指摘や要望を公開するコーナーで、このうち、平成24年9月には、「反日デモで日系企業を放火、略奪する民意の低い中国との交流は中止してほしい」などとする意見が掲載され、閲覧できる状態になっています。

 掲載されているのは「県民の意見」なのです。日本には『言論の自由』がありますし、県が「意見がヘイトスピーチに該当するか」を判断することは検閲に該当する行為と言えるでしょう。

 

批判を「ヘイトスピーチとも受けとられる意見」との理由で言論弾圧に乗り出したことと同じ

 三重県のホームページに寄せられたのは「事実に基づく要望」でしょう。「事実に基づく批判」が「ヘイトスピーチとも受け取られる意見」との理由で “取り締まり” を行うことが問題なのです。

 「特定の個人がヘイトスピーチと受け取る可能性があるからアウト」という基準が容認されるなら、特定の日本人がヘイトスピーチと感じた意見もヘイトスピーチとして批判をしなければなりません。

 具体的には『慰安婦問題』や『強制連行』です。

 例えば、NHK は在日韓国・朝鮮人が主催したイベントを取り扱うニュースの枕詞に「日本に強制連行された在日韓国・朝鮮人が〜」という文言を使います。これは “日本や日本人に対するヘイトスピーチ” とも受けとられる表現ですから、大いに問題があると言えるでしょう。

 しかし、このような発言・意見は野放しになっています。日本に対する “事実ですらない内容に基づく批判” は問題視されず、諸外国に対する “事実に基づく批判” はヘイトスピーチとして弾圧の対象になっている実態は明らかにダブルスタンダードです。

 

NHK や朝日新聞は “同じ基準” で「日本や日本人に対するヘイトスピーチ」を批判すべきだ

 『言論の自由』が認められている日本では「どのような批判を行うこと」も自由です。ただし、「批判した内容」が誹謗中傷など名誉毀損に該当するなら、罪になるという法制度が日本では運用されているのです。

 ところが、「ヘイトスピーチと受けとられる可能性がある」との理由で「批判ですら許さない」とのスタンスを NHK や朝日新聞を採っているのです。

 どのようなスタンスを採るかは個人・団体の自由です。しかし、「日本人の外国人批判は許さないが、外国人の日本人批判は受け入れろ」との態度を採っていることは問題です。

 このような姿勢が分断を招き、余計な緊張関係を招いているのです。明らかなダブルスタンダードであり、そのような主張を惜しげもなく展開する自称リベラルに対しては厳しい批判をする必要があると言えるのではないでしょうか。