立憲民主党は原爆投下日を「6日の長崎、9日の広島」と演説していたことが発覚した蓮舫議員に発言の訂正すら促さないのか

 立憲民主党に所属する蓮舫議員が過去に国会前で行った演説の中で「原爆が投下された日を間違って言及していたこと」が発覚しました。

 “言い間違い” は誰にでもあるため、それだけで議員失格とはならないでしょう。しかし、明らかな間違いが指摘されたにも関わらず、議員本人や所属政党が「お咎めなし」で済まそうとする姿勢は大きな問題であると言わざるを得ません。

 

蓮舫議員が行った問題の演説

 問題の発言は2015年7月26日に行われました。当時・民主党の代表代行であった蓮舫議員は『とめよう!戦争法、集まろう!国会へ!7・26国会包囲行動』と銘打たれた集会に参加し、以下の演説を行ったのです。

 70年前の7月26日、ポツダム宣言の勧告。聞かなかった政権は6日の長崎、9日の広島、そして15日。

 どれだけ多くの尊い日本人の命を失い、我々が今暮らしているこの景色。

 色々なものが奪われ、それから先輩たちが信じられない苦労をして日本を立て直して、戦後世代の私達は空気のように平和を抱きしめています。

 安保法制に反対する集会の中で蓮舫議員は「憲法9条を守れ」との演説を行い、その中で上記の発言があったのです。発言内容には明らかな間違いが含まれている訳ですから、適切な対応が必要と言えるでしょう。

 

なぜ、「発言の訂正」と「お詫び」すら表明しないのか

 この問題発言に対し、蓮舫議員と所属政党である立憲民主党は沈黙を(現時点では)貫いています。この対応はとても支持できるものではないと言えるでしょう。

 蓮舫議員は広島に原爆が投下された6日に以下のツイートを行っています。

画像:蓮舫議員のツイート

 「6日が広島、9日が長崎」であることを理解しているのであれば、過去の言い間違いが指摘されたことに対しては速やかに発言の訂正を行うべきです。その上で「お詫び」を表明すれば、野党応援団のマスコミが「立派な姿勢」と擁護してくれることでしょう。

 しかし、そのような当然の対応を行わず、問題視されている発言すら存在しないとの姿勢を貫いているのです。この姿勢こそ、批判の対象となるべきものと言わざるを得ません。

 

蓮舫議員の所属政党である立憲民主党こそ、議員本人に「発言の訂正」と「お詫び」を促すべきだ

 蓮舫議員による失言問題はマスコミによる「与党議員と野党議員への扱いの違い」を如実に示していると言えるでしょう。

 もし、要職の経験がある与党議員が「原爆が落とされたのは6日が長崎、9日が広島」と発言しようものなら、野党やマスコミは大バッシングを展開することでしょう。ですが、野党第1党で代表代行の地位にあった超・有力政治家による問題発言は「野党」との理由で矮小化されるのです。

 このような極端な配慮はネット時代は火に油を注ぐ結果を招くことになります。

 蓮舫議員の問題発言が発覚し、炎上したなら、速やかに初期消火に乗り出さなければなりません。議員本人が「発言の訂正」と「お詫び」をすれば、朝日新聞寄りのネットメディアが擁護する記事を書き、Yahoo! にも転載されるのですから対応は極めて簡単なことです。

 そうした対応ができない・する気がないから、立憲民主党の支持層からも「期待できない」と突き放される原因になっていると認識しなければなりません。

 

 指摘された認識ミスは素直に認め、原爆被災地に「余計な論争をもたらしたこと」を詫びることが本件の落とし所と言えるのではないでしょうか。