勝手にGW18連休を作って審議をサボった野党5党が「TPP 法案の審議が速すぎる」との理由で茂木大臣に対する不信任案を提出

 NHK によりますと、「TPP (環太平洋パートナーシップ協定)をめぐる国会承認を議案に対する審議が不十分」との理由で立憲民主党など野党5党が茂木経済再生担当大臣に対する不信任案を提出したとのことです。

 国会での審議を自ら拒否していた政党が「審議が不十分」などと主張しているのです。明らかに「有権者をバカにした振る舞い」と言えるでしょう。

 

 立憲民主党、国民民主党、共産党、自由党、社民党の野党5党は「十分な議論が必要で、強引に進めようとするのは許されない」などとして、TPPを担当する茂木経済再生担当大臣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出しました。

 これを受けて内閣委員会は、質疑の途中で打ち切られ、そのまま、散会しました。

 立憲民主党の辻元国会対策委員長は記者会見で、「TPPからアメリカが抜けた影響について、茂木大臣からは説得力のある説明がなかった。短い審議時間で、大臣の答弁も納得できないまま進めようとする安倍政権にストップをかけないといけない。『安倍暴走列車』にブレーキをかけなければならない」と述べました。

 通常国会が終盤になると、野党は “日程闘争” に力を入れ始めます。

 毎年のように「審議不十分」を叫び、審議時間を消耗させ時間切れで廃案に持ち込もうとする姿勢を鮮明にします。仮に採決が行われると、「強行採決だ」と批判する茶番劇を繰り広げているのです。

 今年は審議拒否を行い、ゴールデンウィーク18連休を勝手に取得したのですから、その野党が「審議が十分ではない」と主張することは救い難いと言えるでしょう。

 

国会での審議を拒否した野党が「審議が不十分」と主張する欺瞞

 立憲民主党・国民民主党・共産党などの野党5党は2018年のゴールデンウィーク期間の前後に国会で行われる予定だった審議を自ら拒否し、サボりを行っていました。

 自らの意志で国会審議をサボったのですから、「審議時間が足りない」との主張は論外です。しかし、野党5党は「TPP を国会承認するための時間が少なすぎる」との理由で茂木大臣に対する不信任決議案を提出したのです。

 これほど理解に苦しむ対応はないと言えるでしょう。

 審議をサボっておきながら、「審議時間が足りない」と文句を言っているのです。明らかに自業自得ですし、与党に責任転嫁する姿勢は大きな問題だと言えるでしょう。

 

蓮舫議員(当時:民進党代表)が2017年1月に参院で行った代表質問と同じ批判内容

 野党を支持する人々は2017年1月に民進党代表を務めていた蓮舫議員が参院での代表質問で「アメリカが離脱を表明し発効の見通しがほぼなくなった TPP に代わり、GDP を14兆円押し上げる政策は何なのか」と言及したことを思い出さなければなりません。

 この時から野党の主張は全く進歩していないのです。

 野党は「TPP に断固反対」を主張していますが、蓮舫議員も認めるように「TPP は GDP を14兆円押し上げる」という大きな経済効果が見込まれています。「TPP に反対=14兆円の経済効果を捨てる」ということですから、『TPP の代替案』を提示することが野党の責務だったのです。

 しかし、野党5党は『TPP の代替案』を提示したことはありません。「アメリカが抜けた影響についての説明がない」と論点をずらし、文句を言っている状況なのです。

 自分たちは「TPP を発行させないことで経済に与える悪影響」についての説明をしていない訳ですから、あまりに無責任な主張であると言わざるを得ません。

 

 国会審議を妨害することに野党が注力し、その姿勢を朝日新聞が評価する。このような実態は有権者が見切りをつける十分すぎる理由になるのです。

 なぜ、マスコミが “総出の状態” で応援する野党の支持率が伸び悩んでいるのかを理解し、“真っ当な国会審議” に臨むよう支持者やマスコミが指摘する必要があると言えるのではないでしょうか。