台風・豪雨被災者の救命救助で『時間との戦い』をしている安倍政権にとって、今が不信任案を出される “最も嫌な時” だろう

 立憲民主党の辻元清美議員が5日に行われた党の会合で「政権が1番嫌な時に不信任案を出さないと気が済まない」と述べたと TBS が報じています。

画像:「政権が1番嫌がる時期に不信任案を出す」と明言した辻元議員

 でしたら、週明けの9日午前に提出すべきでしょう。なぜなら、台風や豪雨の被災者を救命・救助するために “時間との戦い” を強いられている状況であり、嫌がらせとして最も効果的だからです。

 

 辻元氏は党の会合で、財務省の決裁文書改ざんや、4日発生した文部科学省の現役の局長が受託収賄の疑いで逮捕された問題などを引き合いに、「トップが責任をとらない安倍政権だから、官僚も安倍総理の真似をしている」と批判。その上で、「安倍政権は不信任に十分値する」として、「政権が一番嫌な時に内閣不信任案を出さないと気が済まない」と述べました。

 野党は会期末になると、不信任案を連発します。その理由が「業務遂行能力の不足」ではなく、「単なる嫌がらせ」であると野党の幹部議員が明言したのです。

 野党を甘やかす既存メディアは辻元議員の発言を批判することもないでしょう。問題発言を「問題である」と正面から批判せず、お目こぼしをするから野党議員が劣化する結果を招いてしまうということを自覚しなければなりません。

 

安倍首相の真似をしていれば、「潔白が証明される」という現実

 辻元清美議員を始めとする野党が致命的なのは「安倍首相が違法行為をしている」と証拠もなく、決めつけていることです。

 決裁文書を改ざんしたのは財務省で、安倍首相ではありません。首相が改ざんを指示した訳ではありませんし、それによる利益は何も得ていないのです。

 また、文科省の局長による受託収賄を『森友問題』に絡めたいのでしょうが、安倍首相は森友側から何も受け取っていません。辻元議員の主張は明らかに事実関係を無視していますし、レッテル貼りをしていることと同じです。

 むしろ、官僚は安倍首相の爪の垢を煎じて飲まなければなりません。野党やマスコミが総出で粗探ししても、“スキャンダル” に相当するものが何も出てこないのです。積極的に真似るべきと言えるでしょう。

 

週明け9日午前に不信任案を提出することが、安倍政権にとっては1番嫌なタイミングだろう

 辻元議員は “憂さ晴らし” の意味合いで内閣不信任決議案を提出することを党の会合で言及しています。だったら、週明け9日に不信任案を提出すべきでしょう。

 なぜなら、台風や豪雨による被災者への救助・救援における『時間との戦い』が切迫している状況になっていることが予想されるため、“内閣にとって1番嫌なタイミング” である可能性が高いからです。

 閣僚を本会議場に張り付けることができますし、「議論から逃げる安倍政権」を支持者にアピールすることも可能です。

 自民党は現場に対応を一任する傾向があるため、作業に “滞り” が出ることはほぼないでしょう。しかし、野党やマスコミが騒ぐことで、救出・救援に割り当てられる能力が削がれる状態を招くため、提出を嫌がると考えられます。

 国会が開かれている時に不信任案は遅かれ早かれ提出されるのですから、野党がどのタイミングで嫌がらせをするのかが焦点と言えるでしょう。

 

 嫌がらせ目的で不信任案を提出するような『パフォーマンス型の野党』に投票したいと考える有権者は少数派でしょう。経済政策に加え、自然災害などの突発的事態に対して的確な対処や予防策を講じることができる政党が求められているのです。

 今の野党にそのような能力が備わっていないと判断されているから、“安倍1強” と言われる状態が続くことになっていると言えるのではないでしょうか。