国会審議で「質問」ではなく「罵詈雑言」を浴びせ続けた立憲民主党・辻元議員の姿勢を棚に上げ、安倍首相に謝罪と撤回を求める野党
安倍首相の「意味のない質問だ」との野次に野党が反発し、13日に予定されていた予算委員会は開かれなかったと NHK が伝えています。
しかし、この報道に意味はないでしょう。なぜなら、安倍首相が先に野次を飛ばしたのではないからです。辻元清美議員(立憲民主党)が「質問」という名の「罵詈雑言」を浴びせ続けたことには触れていません。
辻元議員の問題発言こそ、謝罪と撤回が必要な案件と言わざるを得ないでしょう。
新年度予算案を審議している衆議院予算委員会で、12日、立憲民主党の議員の質問が終わったあと、安倍総理大臣は「意味のない質問だ」とやじを飛ばしました。
これに対し、野党側は、謝罪と撤回を求め、今後の審議に応じられないと反発し、13日午前9時から始まる予定だった予算委員会は、開かれませんでした。
問題の発端は立憲民主党・辻元清美議員の罵詈雑言
野党が反発している「安倍首相の野次」の発端となったは衆院・予算委員会での辻元清美議員(立憲民主党)の “質問” です。これが「質問」ではなく「罵詈雑言(ばりぞうごん)」だったのです。
辻元議員の罵詈雑言に対し、「意味のない質問だ」と発言した安倍首相は発言の意図を以下のように述べたことが NHK で報じられています。
安倍総理大臣は「辻元氏はずっと、ばり雑言の連続だった。政策に関わりなく、『頭から腐っている』とずっと言い続けた。私としては、それに反論というか、反応する機会が与えられずに、質問を延々と繰り返された。あまりにも、こんなやり取りでは『無意味じゃないか』ということを申し上げた」と述べました。
予算委員会で質疑に立った辻元議員は「質問」ではなく、「安倍政権は頭から腐っている」との暴言を浴びせ続け、「総理を辞めろ」と捨て台詞を吐いているだけです。
しかも、先に問題発言をした辻元議員の行為は不問とされているのです。野次を問題視するなら、「質問」にすらなっていない「誹謗中傷や罵詈雑言」を国会質疑で行った辻元議員などが懲罰動議の対象でなければなりません。
野党の問題行為やそれに理解を示すマスコミは一般の有権者にとっては非常に害悪な存在になっていると言わざるを得ないでしょう。
野党が『立憲主義』に基づいて行動していたなら、「新型コロナウイルス問題」で与党の対応を批判できたはず
野党がマスコミを通して有権者にアピールしている『立憲主義』に基づいて本当に行動していたなら、国会での質疑は以下のようなやりとりが “当たり前” になっているはずです。
- 質問者: 「現行の法案では『A』という特定事象に対応できないが、実際に発生した際はどう対処するのか」
- 答弁者: 「その場合は 〇〇 を根拠に対応が可能です」または「委員のご指摘どおりです。付帯事項などで対応を検討中です」
政府・与党が成立を考える法案の条文には「何らかの不具合」が存在します。“特定の事象” が想定されていなかったり、“思わぬ弊害” が発生することになるからです。
例えば、新型コロナウイルス問題では「中国の一部地域からの渡航制限」に対する法的根拠に疑問符が付きました。
もし、『立憲主義』を貫いていたなら、この問題を国会質疑で取り上げたことでしょう。なぜなら、「『法律の条文解釈』という曖昧な線引きでは現場に負担を押し付けることと同じ」と主張できるため、「国会での議論で線引きすべき」との正論を述べられるからです。
最前線で対応する現場が『法的根拠』がなくて苦しんでいるなら、『立憲主義』を貫く政党の出番です。これに徹していれば、最前線で働く有権者からの支持を得られるはずです。
政府・与党に直接質疑ができる資格を有している権力者であるにもかかわらず、テレビ中継の入った国会審議でやっているのは質問ですらない「罵詈雑言」などの悪口なのです。これでは支持率は低迷しますし、安倍政権がどれだけ失点を重ねたとしても野党の得点にはならないでしょう。
質問ですらない “罵詈雑言” を質疑の最後に浴びせて逃げた辻元議員に対し、言われた側の安倍首相が「質問ではない」と本音を述べるのは “真っ当な意見” でしょう。
議論を放棄して他人の悪口を言う行為こそ、国会議員としてあるまじき行為です。「質問」すらまともにできない辻元議員の行為を擁護することはできませんし、国会が機能不全に陥る原因を放置するマスコミや野党の上層部も同罪です。
意味不明な罵倒を続け、国民の税金で運営されている国会審議を空転させた辻元議員を始めとする野党議員こそ、懲罰動議の対象としなければならないと言えるのではないでしょうか。