立憲民主党が辻元清美と蓮舫を国会対策委員長に起用、“ゴネ得・言いがかり路線” で行くと宣言

 立憲民主党の枝野代表が「参議院の国会対策委員長に蓮舫議員を起用する」と報告したと党の公式サイトで報告されています。

 “パフォーマンス路線” で行くなら、これ以上ない適切な人事でしょう。しかし、『真っ当な政治』とは真逆であることは明らかです。遅かれ早かれ、「結局民主党」と揶揄されることになることが予想されます。

 

 枝野幸男代表は19日、国会内でぶらさがり記者会見を開き、参院の国会対策委員長に蓮舫参院議員を起用することを決めたと報告しました。17日参院事務局に、新会派「立憲民主党」の結成を届け出たことを受けたもので、「これで衆参両院それぞれの国会対策の責任者が決まった。しっかりと一体となって22日から始まる国会に臨んでいきたい」と表明。狙いについては、「野党としての発信力と突破力を考えた。(代表経験者が国対委員長になるのは)異例かもしれないが、適材適所だ」と説明。

 

 枝野氏が残念なのは「野党には発信力と突破力が必要」と思い込んでいることでしょう。

 発信力は与野党ともに必要なことですが、野党の場合は突破力よりも必要な能力が存在します。それは「調整力」です。この理解ができていないから、“万年野党” から脱却できない政党が数多く存在することになっているのです。

 

1:「少数派の強行突破」ほど嫌われる行為はない

 まず認識しなければならない点は「野党を支持する有権者は少数派である」という現実です。

 多数派の支持を得ているなら、与党となっていることでしょう。そのため、数の少ない野党に必要な能力は「多数派である与党支持者に届く発信力」と「与党支持者に野党側の主張に理解を示してもらうための調整力」なのです。

 逆に「突破力」は “諸刃の剣” となる可能性が高く、最大の多数派である中間層の反感を買うリスクがあります。

 なぜなら、少数派である野党支持者が自分たちの主張を押し通そう(=突破しよう)とゴネていると映るからです。多数派の意見が無視された上、活動家の掲げる “ごく一部の意見” がまかり通る実態が明らかとなれば支持者が増えないことは当然と言えるでしょう。

 

2:辻元清美と蓮舫は「調整能力に長けた政治家」と言えるのか

 立憲民主党は衆参の国会対策委員長に辻元清美氏と蓮舫氏を任命しました。この2人は多くの有権者に嫌われており、適任とは言えないでしょう。

 その理由は両名とも「自分のことは棚にあげ、他人(特に与党の政治家)を金切声をあげて批判するから」です。

 「説明責任を果たせ」と与党の政治家に厳しく詰め寄りますが、自らのスキャンダル(辻元氏は関西生コン、蓮舫氏は二重国籍)についての説明責任を果たしたことはありません。マスコミも彼女らに忖度した上、ほとぼりが冷めるまで逃げ続けるという有様です。

 したがって、「調整能力に長けた政治家」とは言えないでしょう。「野党に配慮しない与党は横柄だ」などと怒鳴り散らし、与党に投票した有権者の多数派から反感を買う結果になることが予想されるのです。

 

3:立憲民主党は「民主党・左派路線」で突き進み、「結局民主党」として終わるのか

 自民党の政策に反対する有権者は一定数の割合で存在します。そうした人々にアピールするためには『対決路線』を前面に押し出すことは効果的と言えるでしょう。

 しかし、有権者の多くは「自民党支持者」ではなく、「消去法で自民党に投票した無党派層」なのです。

 “現実主義” に基づき、各政党の政策をシビアに評価している訳ですから、政策次第では現在の野党にも投票してくれることでしょう。そのため、非現実的な政策を掲げたり、クレーマー的な主張を展開する政治家が所属する政党を蛇蝎のごとく嫌う傾向にあります。

 これは社会人としての経験があれば、そのようなゴネる相手を甘やかすことによる損害を被ることがどれだけ割に合わないかを嫌というほど実感・痛感しているからです。

 立憲民主党が「真っ当な政治」とやらを掲げるのであれば、少数派やマイノリティーであることを盾にゴネ得を狙う輩を排除する必要があるでしょう。それができないのであれば、党勢は民主党時代と同様に凋落の一途を辿ることになると言えるのではないでしょうか。