2018年J1最終節、最大の見所は「名古屋対湘南戦で “談合” が行われるか」だ

 2018年のサッカー・J1リーグは12月1日に最終節が予定されています。今シーズンは「ACL の出場権」と「残留争い」が最終節にまで縺れ込む展開となっていることが特徴と言えるでしょう。

 中でも、名古屋対湘南の直接対決は「引き分け狙い」の方が両チームともに「残留」という “果実” を手にすることができるだけに、順位的には下の名古屋グランパスがどういった出方をするのかが注目点となります。

 

2018年のJ1最終節(= 第34節)を前にした順位

 残留争いが熾烈なのは「数字的に降格する可能性があるチームが最終節を前に5チームも残っていること」です。また、残留争いをしているチーム同士(= 名古屋と湘南)による直接対決も組まれている状況となっています。

 ただ、この対戦カードが “真っ向勝負” になるかは微妙と言えるでしょう。なぜなら、「引き分けを狙うべきだ」と言える状況にあるからです。

画像:J1残留争いの勝点

 サッカーでは勝利すれば勝点3を獲得できますが、敗けてしまうと勝点は0です。引き分けは両チームが勝点1を分け合うことになります。

 勝点1差の中に5チームがひしめき合っているのですから、着実に勝点1を積み重ねることは悪い判断とは言えないでしょう。

 

「川崎フロンターレと鹿島アントラーズが揃ってホームで勝利を逃すか」をシビアに考えるべき

 現状では『勝点40・得失点差-7の名古屋』が降格の可能性が最も高い状況です。しかし、『同じく勝点40で並ぶ湘南』と最終節で “談合” してしまえば、両者ともに「残留」することに可能性が残ります。

 なぜなら、鳥栖と磐田が最終節で対戦する相手がリーグ屈指の強豪である上、勝利に対するモチベーションが高く、勝点を積み重ねられないことが現実的に考えられるからです。

  • 湘南ベルマーレ(勝点41、-5):名古屋と引き分けた場合
  • 名古屋グランパス(勝点41、-7):湘南と引き分けた場合
  • ジュビロ磐田(勝点41):
    • 川崎フロンターレとの最終戦
    • 川崎は今季最終戦でモチベーション高
    • 得失点差 -12 は残留争いをするチームの中で最悪
  • サガン鳥栖(勝点40):
    • 鹿島アントラーズとの最終戦
    • 鹿島は勝てばリーグ2位の可能性が残る
    • 名古屋と湘南に談合されると、残留には自力で勝点1以上の獲得が必須
    • 得失点差は湘南と同じ -5

 まず、鹿島が鳥栖を相手に手を抜く可能性はゼロに近いでしょう。なぜなら、勝利することで「ACL のストレートイン」と「DAZN マネー」という “ご褒美” に近くという明確な理由があるからです。

 また、『勝点41の磐田』は「得失点差-12」という弱みがある上、最終節の相手は今季最終戦となるリーグ首位の川崎です。こちらも手を抜く理由は微塵もなく、磐田にとっては厳しい状況が待ち受けていると言えるでしょう。

 

名古屋(と湘南)がどれだけ “したたか” に振る舞うかが鍵

 名古屋グランパス対湘南ベルマーレの試合ですが、順位的に上にいる湘南から “談合” を持ちかける必要はありません。なぜなら、湘南は最終節に敗けなければ、他会場の結果に関係なく残留が決定するからです。

 むしろ、名古屋が「最終節での勝点1の(確実な)積み重ね」にどういった認識を持っているかです。

 前半は同点で終えることを最優先にプレーをする。ハーフタイムで鹿島や川崎の状況を整理し、後半の戦い方を徹底してJ1最終節での残留を確実なものにする。こうした “したたかさ” を持ち、周囲からの批判に開き直ることができるかがポイントになるでしょう。

 戦術的な駆け引きが随所に見られるJ1最終節となるのかに注目と言えるのではないでしょうか。