慰安婦合意の内容すら理解できない韓国の国会議長が「安倍首相の誠意ある謝罪で解決できる」と妄言を吐く

 ムン・ジェイン大統領が就任した際に特使として来日した経験を持つムン・ヒサン国会議長が外国メディア向けの記者会見で「安倍首相の誠意ある謝罪があれば、慰安婦問題は1年もなくても解決できる」と述べたと朝日新聞が報じています。

 これほどの “妄言” はないと言えるでしょう。なぜなら、慰安婦合意の内容すら理解できていないからです。この点を指摘できない政治家やメディアは終わっていると言わざるを得ません。

 

 韓国の文喜相(ムンヒサン)国会議長は11日、外国メディア向けの記者会見で、日韓慰安婦合意について、「韓国人の大部分が間違った交渉だったと判断している。慰安婦は同意しなかった」と指摘した。「(安倍晋三首相の)誠意のある謝罪さえあれば、(日本が慰安婦財団に拠出した)10億円は問題ではない。1円もなくても解決できる」とも語った。

 韓国のやっていることは「問題の蒸し返し」です。

 なぜ、韓国がこうした行動に出るかと言いますと、「問題を解決されると困るから」です。韓国は「日本より道徳的に優れている」との価値観が強く、慰安婦問題は “日本を下の立場にするための道具” なのです。

 そのため、問題が解決されると都合が悪いという身勝手な事情があるのです。

 

慰安婦合意で安倍首相は謝罪済み

 まず、ムン・ヒサン(文喜相)国会議長の主張は根本的に間違っています。なぜなら、安倍首相は慰安婦合意を締結した際に謝罪済みだからです。

 安倍内閣総理大臣は、日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。

 これが「謝罪していない」という扱いにされるのです。

 「お詫びは謝罪ではない」と主張する人もいるでしょう。しかし、テレビや新聞といったマスコミは「お詫びをすれば、自分たちは謝罪したことになる」との立場なのです。この現実がある以上、「安倍首相の謝罪がない」とのロジックは通用しないと考える必要があります。

 また、韓国政府は慰安婦合意を受け入れているのです。「政権が変わったから、合意は無効」との身勝手な振る舞いは論外であることを指摘しなければならないと言えるでしょう。

 

韓国が使う「誠意を見せろ」との要求はヤクザと同じ

 韓国は「誠意を持って対応すれば、解決が可能」と主張していますが、これはヤクザなど反社会勢力が使う手法と同じです。

 『誠意』を持ち出す側は「何が『誠意』に該当するのか」は絶対に口にしません。なぜなら、具体的な要求を提示してしまうと、要求内容がユスりやタカりの上限となってしまうからです。

 そのため、反社会勢力は「誠意を持って対応すべき」と曖昧な要求を繰り返すことで、ゴネ得を手にし続けようとするのです。

 誠意を要求する相手の希望を満たしたところで上手く行かないことは証明済みです。これは相手から “金ヅル” としか見られておらず、さらなる追加要求が来ることは時間の問題だからです。

 『法的根拠に基づく合意事項』でも存在しないかぎり、金品などを要求され続ける関係性は継続することになるでしょう。一方が「奴隷願望」を持ち合わせていなければ、両者の関係は遅かれ早かれ破綻するのは当然のことと言えるでしょう。

 

韓国政府が日韓基本条約や慰安婦合意を着実に履行すれば、日韓の諸問題はすべて解決に向かう

 日韓両国の外交問題は原因のほとんどが韓国政府が条約や合意事項を守らないからです。

 条約や合意を韓国が一方的に破るのです。破られた側の日本が韓国に対する悪印象を抱くのは当然の結果だと言えるでしょう。

 しかし、「かつては同じ国民だった」や「貧しい韓国を援助してあげるべき」などの理由で『配慮』を示し続け、これが韓国に横柄な態度を続けさせる結果となりました。韓国を甘やかし続けたことは明らかに日本側のミスであり、この点は真摯に反省し、対応を是正しなければなりません。

 “条約も合意も守る気がない国家” に配慮したところで、配慮した分だけ無駄になるのです。「無駄骨を折ることになる」と分かり切っている相手に配慮するほどバカげたことはありません。

 まずは、韓国が「条約や合意を誠実に守る国である」との信頼を日本国内で得ることが重要です。それができなければ、日韓両国間の諸問題が解決されることはないでしょう。この認識を韓国に持たせることが親韓派の大きな仕事と言えるのではないでしょうか。