『シリア人少年の溺死遺体の写真』で難民問題を情緒的に煽ったメディアが「アメリカに密入国した少女の拘束後の死」で “二匹目のドジョウ” を狙う

 アメリカに不法入国(= 密入国)したとして拘束されたグアテマラ人の少女が後に死亡した件で、トランプ大統領への批判の声が上がっていると NHK が報じています。

 少女の死は痛ましいことですが、トランプ大統領を批判することは筋違いです。なぜなら、許可を得ていない人物にまで安全に入国させる責任や義務は存在しないからです。

 今回の件で情緒的な批判を展開する界隈は「3年前にトルコの海岸に打ち上げられたシリア人少年の溺死遺体」の写真を使った煽動報道による “結果” がどのようなものだったかを思い出す必要があるでしょう。

 

 西部ニューメキシコ州のメキシコとの国境近くで、今月6日、不法入国したとして、少女と29歳の父親は、ほかの移民の集団160人余りとともにアメリカの国境警備当局に拘束されました。

 その後、少女はおう吐などの症状を訴え、40度以上の高熱を出し、2日後に病院で死亡したということです。

 死因はわかっていませんが、アメリカの当局は「拘束前の数日間、飲まず食わずだった可能性がある」としています。

 (中略)

 一方、野党・民主党は「これは人道危機だ。かよわい家族たちが安全に入国することを認める道義的責任がわれわれにはある」として議会で追及する方針で、国内の人権団体からも非難する声が上がっています。

 

『法的根拠』を示すことができないから、『道義的責任』に根拠をすり替える

 まず、他国に外国人が入国を希望する場合、許可を得る必要があります。これはどの国でも「入国審査」という形で行われていることです。

 審査が行われる大きな理由は「国内の治安維持」です。犯罪歴を有する人物や不法就労の恐れがある人物の入国申請が拒否されるのはそうした理由が存在しているからです。

 入国審査は『法的根拠』に基づく形で行われており、「問題あり」と見なされた人物の入国が拒否されるのは当然のことでしょう。

 なぜなら、そうした人物が入国したことによる損害を受けるのは一般庶民なのです。「か弱い」との理由を前面に押し出せば、問題を持った人物であっても入国できる審査制度の方が明らかに問題なのです。

 根拠を示すことができないから、『道義的責任』を持ち出すことで無理を押し通そうとしていると言わざるを得ないでしょう。

 

「可哀想な難民」とメディアが煽った『シリア人少年の溺死遺体の写真』で何が起きたのかを思い出さなければならない

 「グアテマラ人の少女の死」を情緒的に取り上げ、アメリカ・トランプ政権を批判する界隈は自重しなければなりません。なぜなら、過去に同じことが起きていたからです。

 今から3年前の2015年9月、メディアは一斉に『情緒的な紙面』で難民問題への共感を煽りました。

画像:難民問題を一面で煽ったイギリス・メディア

 トルコ沖でギリシャに向かっていた難民船が転覆。海外に流れ着いたシリア人の男児の遺体を警察官が回収する場面が撮影され、この写真を用いてメディアは “難民に否定的な政権” を声高に批判したのです。

 その声に押される形でヨーロッパでは「(自称を含む)難民受け入れ」が進みましたが、すぐに行き詰まりを見せ、ヨーロッパ各国で反難民の感情が高まる結果を招いたのです。

 過去の失敗を教訓に出来ていないのですから、致命的なことだと言えるでしょう。

 

リベラルの本性はユネスコ(UNESCO)が示している

 リベラルの “隠された本性” はユネスコ(UNESCO)が行ったツイートで如実に現れていると言えるでしょう。

画像:ユネスコによるツイート

 『世界人権デー』に合わせて行われたツイートで「No human being is illegal(= 人間は違法ではない)」と6度も繰り返し、不法移民に理解を示す姿勢を鮮明にしています。

 ユネスコは「不法な人間などいない」と主張し、不法移民を不問にしたいのでしょう。

 この主張は治安維持の責任を負わない立場にあるから可能な無責任なものです。ユネスコのような国際組織は『特定国の治安情勢』が密入国者によってどれだけ悪化しようがその責任は一切負わないのです。また、不法移民に要するコストを拠出することもありません

 要するに、他人に「人助けを要求」し、自分たちは「人助けを訴えた人格者」として世間から称賛されたいだけの卑怯者なのです。

 密入国をするような外国人には手厚い保護を要求するにも関わらず、どの国にも一定の割合で存在するホームレスなどの恵まれない自国民へ手を差し伸べるべきと主張する声は聞こえてきません。このような本性は知っておくべきだと言えるでしょう。

 

 正規ルートによる入国を選択すれば、“か弱い家族” が入国の際に危険な目に遭遇することはまず起こり得ないのです。この当たり前のことを無視し、「密入国者を手厚く保護すべき」との論調を展開するリベラルは社会の治安を不安定にする存在と言わざるを得ないのではないでしょうか。