低俗なゴシップネタ(事実)も載せるマスコミが良いですか?それとも、事実を歪曲するマスコミの方が良いですか?
『加計学園』を巡り、「前川喜平氏の出会い系バー通い」を報じた読売新聞の姿勢がマスコミから批判されています。確かに、“高級紙” が扱うネタにしては低俗と言えるでしょう。しかし、報道内容は事実でした。
ただ、「低俗なネタを報じる高級紙」と「事実を歪曲・捏造する高級紙」のどちらがマシなのかを判断するのは読者であることをマスコミは忘れているのではないでしょうか。
1:朝日新聞が報じた「総理のご意向文書」はフェイクニュース
『加計学園』に関する問題は朝日新聞が「総理のご意向と書かれた記録文書があった」と報じたことが発端となりました。
影が作られていたこともあり、「朝日新聞にとって都合の悪い部分が隠されているのではないか」とネットで噂されるほどでした。それが文書が公開されたことで朝日新聞が隠していた部分が明るみに出たのです。
朝日新聞は「 “総理のご意向” によって加計学園に決まった」とのストーリーを書きましたが、「総理からの指示に見えるよう誤解を与えることは良くない」と明記されているのです。
事実と逆のことを平気で書く朝日新聞の姿勢を批判しないマスコミが読売新聞のことを「低俗な内容を書くことはけしからん」などと非難する資格はないと言えるでしょう。
2:事実と180度異なる内容を平然と書くマスコミは批判しないのか?
朝日新聞の記者は公認アカウントで「声をあげられない読売の記者がかわいそう」とライバル社の姿勢を批判しています。
ですが、事実と異なる内容を平気で書くような自社を批判する勇敢な記者は皆無でしょう。おそらく、週刊誌も書かないと思われます。
また、リベラル派が好んで使う “ファクトチェック” も朝日新聞の記事は対象外となるはずです。もし、ファクトチェックを行えば、記事の内容が根拠として入手した文書と行っていることが判明するからです。
外部から事実確認で歪曲が判明するような記事を書く同業者をマスコミ自身が批判できない時点で業界として危険水準に突入していると言えるはずです。
3:捏造記事の掲載が許可される朝日新聞のチェック体制の方が問題ではないのか
週刊文春は「読売新聞が報じた前川氏の記事は通常のチェックを受けていない」とスクープしています。その点は内部体制として見直す必要はあるでしょう。
ですが、記事がチェックされているはずの朝日新聞で “影” を使って事実を意図的に隠した歪曲記事が掲載される方が致命的なのではないでしょうか。『事実』を伝えるはずの報道機関が自ら事実を捏造しているのです。
「政権を批判するためであれば、内容は虚偽でも問題ない」と考えるマスコミの報道姿勢を容認することはメディアが権力者としての地位を守りたいというエゴに過ぎません。
メディアは「自分たちが伝えたいストーリー」を作ろうとする習性を持っていることは取材対象者の多くに知られるようになりました。それに対する自己防衛策も同時に普及しているのです。
「低俗な記事を扱うけれども事実を伝えるメディア」の方が「事実を平気で歪曲するメディア」よりマシと判断されることをマスコミ関係者は自覚するべきでしょう。政府を追求しているのだから、事実と異なるネタでも問題ないという考えは “思い上がり” であることを学ぶ必要があるのではないでしょうか。