大阪府立大学・住友陽文教授、関東大震災での朝鮮人虐殺被害者数の水増しデマを流す

 大阪府立大学で歴史学を研究する住友陽文教授が関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件の被害者数について、根拠のない主張をツイッターに投稿しています。

画像:住友陽文氏のツイート1

 事実に基づかない主張を展開し、それを指摘されたにもかかわらず、訂正できないことは致命的でしょう。住友氏の主張内容に根拠や証拠がないことが問題です。

 

1:住友陽文氏の主張内容

 住友氏は「日本の歴史学界は関東大震災時の朝鮮人虐殺数を 2000〜6000 としている」と主張し、「1000人未満は少なすぎる」とツイートしました。

 その上で、「1000人未満だと主張するなら、専門家などの史料を分析して立証すべき」とも主張しています。

 議論が生じる際によく目にするやりとりと言えるでしょう。しかし、住友氏が主張する見解に対する根拠が示されていなかったため、その点に対する指摘が寄せられることになりました。

 

 

2:「虐殺された朝鮮人が6000人の根拠は?」と問われ、逃げを打ち出す住友陽文氏

 歴史学を研究する住友氏に対し、「虐殺された朝鮮人が6000人の根拠は?」とのツッコミがネット上で起きました。歴史学を専門とする住友氏ですが、以下のツイートのような反論を行ったのです。

画像:住友陽文氏のツイート2

 「6000人とは言っていない、通史や歴史辞典に書かれたもの」と言葉を濁したのです。研究者の回答としては明らかに言葉足らずです。

 住友氏が『6000人説』の立場を支持していなかったとしても、歴史学を研究するのであれば、『6000人説』の根拠を明記できるはずです。しかし、住友氏の主張は「歴史学界」、「通史」、「歴史辞典」と抽象的なものを主張の拠り所としています。

 これでは「(『6000人説』の)具体的な根拠を示せ、示せないなら、デマだ」との厳しい指摘を招いて当然と言えるでしょう。

 

3:ようやく示した「主張の根拠」は共産主義や朝鮮人に懇意だった弁護士によるもの

 自説の根拠となっている史料の提示を求められた住友氏ですが、ようやく2名(吉野作造と布施辰治)の名をあげました

画像:住友陽文氏のツイート3

 ただ、この両名の主張は『6000人説』を裏付ける上で根拠はあまりに脆弱です。なぜなら、次のようなものだからです。

  • 吉野作造:噂・伝聞に基づく調査(約2600人)
  • 布施辰治:「当局の公表数が “一ト桁上る”」と指摘

 彼らが残した史料の信憑性を別にしても、『6000人説』は無理があることは明白です。『被害者数:4桁説』が “関の山” と言えるでしょう。

 「噂や伝聞をまとめた数字」や「共産主義者や朝鮮人を懇意していた人物」が記した数字を根拠として採用することはあまりに雑すぎます。信憑性に対する大きな疑惑が残る2つの史料で「被害者数 2000〜6000 人」となっているのであれば、主張内容そのものがデマと言われて当然です。

 

4:根拠のないデマを飛ばした住友氏は「数の問題でぐずぐず言うな」と逆ギレ&論点そらし

 自説の根拠となる史料を提示できなかった住友氏は “論点そらし” のツイートを行いました。

画像:住友陽文氏のツイート4

 「犠牲者数は数千〜六千」と主張し、根拠の提示を求められると「数の問題でぐずぐず言うな」と論点を変えたです。住友氏は “歴史学の成果” など抽象的な主張を繰り返していますが、肝心な具体的な根拠を示すことはできていません。

 「正確な数字を要求し、出せないなら全否定しようとする」などと主張する手法は犠牲者詐欺で頻繁に用いられるプロパガンダです。「自分が主張しているものではない」という弁解も歴史学の研究者として致命的です。

 また、上海の朝鮮人による独立新聞を根拠とすることも悪手です。特派員情報として『6000人説』を報じましたが、数か月後には犠牲者の数が3倍以上の2万人を超えたからです。明らかに信憑性に問題のある根拠を持ち出し、自説を展開しているに過ぎないと断言できることでしょう。

 

 信用するに値する調査記録が残っておらず、実数は不明です。「調査記録がないから、事件は起きなかった」とはなりませんし、逆に「調査記録がないから、憶測で好きな数字を見積もって良い」という訳でもありません

 推測値を範囲を超える主張に関しては否定されて当然でしょう。

 住友氏の主張は「推測値の上限範囲を超えている」との指摘がなされ、それを否定する根拠を示せなかっただけのことです。これはデマを流したことと同じである訳ですから、速やかに謝罪・撤回をする必要があります。

 下手に論点を逸らそうとするほど、歴史学は胡散臭く、イデオロギーにまみれた活動家の巣窟として批判を受ける要因になるでしょう。大阪府立大学は大阪市立大学との統合が議論されており、マイナス面を振りまく教員は肩叩きの対象になるリスクが高いと言えるのではないでしょうか。