「議題に沿った国会質問をする野党の時間を削減するな」との声がない時点で、時間配分が見直されるのは当然である

 当選回数の少ない自民党議員から「国会での質問時間で野党に過剰な配分がなされている」との批判があがり、配分を見直す動きが出ていると産経新聞が伝えています。

 これは当然の動きです。野党が議題に沿った国会質問をしているのであれば、反発の声が出ることでしょう。しかし、議題とは無関係な質問ばかりをしていることが現状なのです。

 「選挙で獲得した議席数に応じて質問時間を配分すること」を原則とし、他の政党に質問時間を譲渡する場合においても、上限を設けるべきと言えるでしょう。

 

 自民党の石崎徹氏ら先の衆院選で当選した3回生3人が27日、国会での質問時間について「野党議員に過剰な配分がなされている」として、各会派の所属議員数に応じた配分に改めるよう同党の森山裕国対委員長に申し入れた。森山氏は見直しに向けて野党側と交渉すると応じた。

 

 これは当然の主張です。「限られた質問時間」なのですから、公平に配分を行うべきと言えるでしょう。

 野党や朝日新聞は「どこが謙虚なのか」などと批判していますが、謙虚にならなければならないのは野党です。議席数の割合を大幅に超過する質問時間を与えられ、議題とは無関係な質問を行う有様なのです。

 議会予算を浪費し、真っ当な議論をしない政党の質問時間を増やす意味はないはずです。

 

1: 介護保険関連法案の審議で “森友” を持ち出して騒いだ野党

 野党が国会質問を軽視しているのは「介護保険関連法案の審議」からも明らかです。

 介護保険に関する法案審議を行うための国会での質問時間はすべて野党に配分されました。しかし、野党は『森友疑惑』を持ち出し、「安倍昭恵氏への証人喚問をすべきだ」などと主張し続けたのです。

 これほど、バカげた国会質問はありません。本来やるべき質疑を自ら放棄したのです。“厚意” で質問時間を譲る意味はないことが明確になったのですから、是正する必要があると言えるでしょう。

 

2:与党の若手議員に発言権が与えらえず、野党のパフォーマーが悪目立ちする現状は大問題だ

 「与党か、野党か」で質問時間が割り当てられる現状には大きな問題があります。

  • 与党:議席数が増えるほど、質問時間が減る
  • 野党:議席数は減るが、議員の質問時間は増える

 有権者から選出された議員が国会で質問するチャンスは平等に与えられるべきです。しかし、現状では野党が極端に優位になっていると言えるでしょう。なぜなら、野党が負けて議席数を減らすほど一部の野党議員の独演会が国会で行われることになるからです。

 そのため、議論内容をそっちのけで、『質問時間』と『質問回数』を根拠に “三つ星議員” などと持ち上げる状況が生まれることになるのです。

 

3:「野党は的確に効率的に質問時間を使ってきた」と主張できない時点でゴネているにすぎない

 野党はまともに政策論議を持っていないのでしょう。もし、持っているのであれば、「自分たちは国会で議題に対し、的確に質問し、効率的に時間を使ってきた」と根拠付きで主張できるからです。

 ですが、そのような主張は野党からも、野党支持者やマスコミからも聞こえてきません。

 政策論議をする能力がないから、週刊誌が報じるような根拠ゼロの憶測に基づく “疑惑” で騒ぐしか能がないのでしょう。その典型例が森友学園や加計学園の疑惑なのです。

 安全保障や社会保障よりも優先するのは “疑惑” で騒ぎ、政権の支持率を下げること。国会で議論をせず、審議拒否をし、採決時にプラカードを掲げた抗議パフォーマンスをする野党を甘やかす理由はないと言えるでしょう。

 野党を甘やかすことは国民にとって何のプラスも生み出しません。野党を応援するマスコミこそ、甘やかすのではなく、真っ当な政党となるために政治家の質を高めるよう積極的に注文を付けることで成長を促す必要があると言えるのではないでしょうか。