「対立ではなく、対話を」を呼びかけた辻元清美議員、自民党議員との飲食禁止を党内に科すという矛盾を行う

 自らの主張内容と矛盾する行動に出た議員は厳しい批判にさらされるべきではないでしょうか。

 読売新聞によりますと、立憲民主党の辻元清美議員が「所属議員に対し、自民党議員との飲食を禁止する」との通達を出したとのことです。この方針は『対話』を主張した辻元議員と主張と相反するものであり、矛盾点に対する説明が必要と言えるでしょう。

 

 立憲民主党は、党所属議員と自民党議員の夜の飲食を見合わせる方針を決めた。

 自民党との対決姿勢を打ち出す一方で、夜の酒席を共にするのは、国民の理解が得られないと判断したようだ。

 立民の辻元清美国会対策委員長が2日、常任、特別委員会の各理事を集めた党内の会合で当面自粛するよう呼びかけ、了承された。辻元氏は「誤解が生じる」ためだとした。野党第1党の立民の理事は、与党の自民党理事との間で協議する立場となる。

 

 「対立より対話を」と主張していた野党議員が主張内容を180度転換したのです。これでは『対話路線』を要求したとしても、聞き入れられなくて当然と言えるはずです。

 

1:「対立ではなく、対話を。」と主張していた辻元清美氏

 辻元氏は第48回衆議院議員選挙が公示される直前の10月8日に「対立ではなく、対話を。」と題するブログを投稿しています。

画像:「対立ではなく、対話を。」を呼びかける辻元清美氏の活動ブログ

 北朝鮮問題でも『対話』を政府に要求していたのですから、この点については「一貫性がある」と言えるでしょう。しかし、その辻元清美氏が野党第1党となった立憲民主党の国会対策委員長という立場で「所属議員が自民党議員と飲食をすることを禁じた」のです。

 明らかに、“対話路線” と逸脱する方向性を示したと言えるでしょう。

 

2:自民党議員との飲食を禁じる立憲民主党に『対話』の有効性を語る資格はない

 『対話』を主張する立憲民主党の国会対策委員長が「対話路線を止め、対決姿勢をアピールしている」ことは明らかに矛盾していることでしょう。

 立憲民主党が語る『対話路線』とはその程度のものなのです。国会で政策を戦わせる相手政党の議員と飲食すら禁止する政党が外交の場面などで『対話』によるリターンを得られるでしょうか。

 辻元清美氏は大阪10区選出の議員ですが、衆院・大阪選挙区からは自民党議員も維新の会議員も選出されています。

 そうした議員から「大阪府内で計画されている案件について、“つっこんだ話” をしましょう」と呼びかけられた際、辻元議員はどうするのでしょうか。「大阪のことなんか知らん。安倍首相を退陣させる方が先や」と断言するのでしょうか。

 そこまで言い切れる “覚悟” があるなら別ですが、森友学園の疑惑から逃げ回る辻元清美氏にそのような勇気はないでしょう。

 

3:折衝下手な野党の要求を受け入れることなど論外だ

 辻元清美・国対委員長の発言は与党にとってプラスと言えるでしょう。なぜなら、「対話に応じない野党の要求を受け入れることは有権者に対する示しがつかない」と主張できるからです。

 先の総選挙では与党が勝利しました。これは「与党が提示した方向性が支持された」という意味であり、野党が訴えたモリカケなどの “疑惑” に対する優先度は極めて低いことを意味しています。

 もし、与党が議席の3分の1未満の野党に配慮するなら、それこそ与党に票を投じた有権者をバカにする行為となるからです。

 野党やマスコミは「野党支持者の声こそ、民意である」という明らかに間違った主張を展開しています。多数派である与党に投票した有権者を “排除” する主張を繰り広げているのですから、どちらが排外主義であるかは明らかと言えるでしょう。

 少数派(マイノリティー)だから何をやっても許されると考えるのはあまりに放漫で横柄です。自民党の姿勢を学び、態度を改める必要があるのは立憲民主党などの野党や辻元清美氏だと言えるのではないでしょうか。