国会で足立議員に「捏造」と名指しされた朝日新聞、反論できずに「事実に反する」と誤魔化す
足立議員(日本維新の会)に「5月17日の朝日新聞は捏造であると思うか」と国会質問で名指しされた朝日新聞が “反論になっていない” 反論を掲載しています。
朝日新聞の反論には「文書の一部が影で隠されていた理由」が全く含まれていないのです。その部分に朝日新聞の記事内容とは真逆の内容が掲載されていたのですから、捏造と言えるでしょう。
■ 朝日新聞が報じた内容
1:朝日新聞が5月17日付で報じた記事
問題の発端となったのは朝日新聞が5月17日付で報じた “総理のご意向” と書かれた記事です。
この記事で朝日新聞は「安部首相が加計学園の獣医学部に関わった」との論調を展開したのです。ただ、「文書の一部を影で不自然に隠す」という奇妙な技を使ったことで、これが後々にブーメランとなって戻ってくることになりました。
2:朝日新聞による反論の内容
足立議員から「捏造」と名指しされた朝日新聞は11月16日付の記事で次のように反論しています。
朝日新聞はこの報道に当たり、文科省が内閣府とのやり取りなどを記録した10点以上の文書を入手。複数の関係者から取材し、確認をとった。
(中略)
朝日新聞社広報部の話 国会という場で弊社報道を「捏造」とした足立氏の発言は事実に反し、弊社の名誉を著しく傷つけるものです。
「確認をとった上で、5月17日の記事を執筆した」と主張していますが、記事では捏造が疑われた点に対する反論を行っていないのです。論理をすり替えているに過ぎないと言えるでしょう。
■ 事実
1:朝日新聞の5月17日付の記事で影を使って隠されていた内容
朝日新聞が影を使ってまで隠そうとした部分は既に公開されています。それは以下のとおりです。
「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。平成30年4月開学に向け、11月上中旬には本件を諮問会議にかける必要あり。
「総理からの指示に見える」ような誤解を与えることはダメだと明記されているのです。この部分を隠蔽し、『総理のご意向』という真逆の論調を朝日新聞は書いたのです。
「捏造」と指摘された点への反証ができないから、朝日新聞は取材活動の内容を提示し、「事実に反する」と論点を逸らしているだけと言えるでしょう。
2:何十人・何百人に取材しようと、事実を正確に報じないことは「捏造」である
朝日新聞は「きちんと取材をした」ことを理由に、「捏造」と指摘した足立議員の主張は「事実に反する」と主張しています。
しかし、何十人・何百人に取材しようと記事を書いた時点で “事実” が抜け落ちていれば、それは「捏造」です。朝日新聞は11月16日付で反論記事を掲載しましたが、「なぜ、5月17日付の記事で使われた文書の画像の一部が影で隠されていたのか」についての説明をしていません。
事実に反する記事を書き、加計学園の名誉を著しく毀損しているのは朝日新聞なのです。そのことを棚にあげ、他者を非難することの方が論外と言えるのではないでしょうか。