北海道・松前小島で窃盗を働いた北朝鮮人が結核に感染していたことが発覚、スクリーニング体制の不備が明らかに

 北海道文化放送によりますと、北海道の松前小島に上陸で窃盗を働いた北朝鮮人の船員が結核に感染していたことが明らかになったとのことです。

画像:北海道文化放送が報じたニュース

 北朝鮮での結核蔓延が問題視されている訳ですから、密入国という形で上陸した北朝鮮人が “キャリア” である可能性は十分にあることです。そのため、スクリーニングを実施することが当然という体制を構築しておく必要があると言えるでしょう。

 

 北朝鮮の木造船の乗組員が、北海道松前町の松前小島に上陸し発電機などを盗んだ事件で、船員が、結核に感染していたことが1月22日までに分かりました。

 二次感染の恐れもあることから、警察などでは近く、接触した職員の健康診断を行うことにしています。

 関係者によりますと、結核に感染していたのは、北朝鮮の木造船の乗組員の男性で、現在、病院で隔離されているということですが、確認された時点で、口から結核菌を排出する重い状態だったということです。

 また、ほかの乗組員2人も感染の疑いがあるということです。

 

 

1:北朝鮮では “耐性の強い結核” の拡散速度が深刻

 北朝鮮ですが、「多剤耐性結核の拡散速度が深刻になっている」との研究結果が報告されています。そのため、公衆衛生を守るという点でもスクリーニングをすることは不可欠なのです。

 北朝鮮で多剤耐性結核の拡散速度が深刻な水準という研究結果が出た。多剤耐性結核とは、既存の治療材に耐性ができて、薬が効かない結核のことを言う。米国の「ブリガム・アンド・ウィメンズ」病院のスン・グォンジュン博士とユジンベル財団のイン・セバン会長は最近、医学ジャーナルの「プロスメディシン」に掲載した論文でそのように発表した。論文は、「北朝鮮では多剤耐性結核の治療のための2次薬剤への接近が難しくて、患者らが強い耐性の結核菌を家族と隣人に伝染させている」と懸念した。

 韓国・東亜日報でも上記のように報じられており、無防備で(キャリアとなっている可能性がある)北朝鮮人と接触することは「二次感染」という意味で大きなリスクが伴うと言えるでしょう。

 

2:難民が「耐性菌の保持者(=キャリア)」として、公衆衛生を危険にさらすという現実

 難民保護を要求する人々は「なぜ、速やかに難民を受け入れないのか」と主張することでしょう。その理由は公衆衛生の基準が異なる国や地域から来た人物が伝染病を蔓延させる原因となることを防ぐためです。

 例えば、北朝鮮の多剤耐性結核レベルは世界最悪の状態です。

 既存の治療薬が効きにくい結核菌をばら撒かれると、二次感染という形で多くの結核患者を発生させることになるのです。そのような事態を防ぐために、スクリーニング(共通検査による選別)は必須なのです。

 もし、公衆衛生を守るために必要な措置を採ることに反対するような人物・団体・政党があるなら、バイオテロを行うことを容認していることと同じと言えるでしょう。それだけ、深刻な事態であることを自覚しなければなりません。

 

3:日本海側では「結核スクリーニング」をかけることを当然とする体制を構築すべき

 北朝鮮から木造船が多数漂着する日本海側の自治体では「結核のスクリーニング」が容易に実施できるような体制を構築しておく必要があると言えるでしょう。

 感染力が強い結核では早期隔離が重要ですし、感染の疑いがある人物が増えるだけでも対応が厄介となるからです。また、多剤耐性結核の患者である可能性も否定できませんから、スクリーニングをすることを徹底させる必要もあるはずです。

 もちろん、そのための予算を確保する必要があります。予算増は納税者の反発を受けるかもしれませんが、公衆衛生を維持する上で不可欠な費用であることを理解してもらう報道をマスコミが行うべきでしょう。

 北朝鮮への医療支援は核兵器や弾道ミサイルへと化けているのです。根本的な解決は不可能ですし、世界中が日本と同水準の公衆衛生ではないため、水際対策の必要性がなくなることはないでしょう。したがって、必要な予算分は拠出することに理解を示す必要があると言えるのではないでしょうか。