世耕大臣に悪印象を植え付けようとした黒岩亜純・TBS 系モスクワ支局長、“怪文書” レベルの弁解をこっそりと掲載する

 2018年の4月下旬にロシアを訪問した世耕大臣がモスクワでの取材日程を変更したことに対し、TBS 系モスクワ支局長を務める黒岩亜純氏が事実と異なる内容のツイートをするという問題が起きました。

 「どのように責任を取るか」が注目だったのですが、文章を書き並べただけの弁解文を画像形式でツイートするという極めて雑な対応となっています。文責すら負えない人物に『モスクワ支局長』の立場を任せ続けるという JNN (TBS 系列)の判断も奇妙だと言えるでしょう。

 

黒岩亜純氏の元ツイート

 黒岩氏が行ったツイートは以下のものです。

画像:黒岩亜純 JNN(TBS系列)モスクワ支局長のツイート

 “何かがおかしくなっている” と批判ツイートを投稿したのですが、当事者である世耕大臣が反論。

 黒岩氏が「自分が欲しい絵が撮れないこと」に文句を言っていただけであることが他社(NHKなど)の記事から確認され、ツイートが炎上したのです。

 その後、約3週間の沈黙を続けた黒岩氏は以下のツイートを行いました。

 

黒岩氏による弁解のツイート

 弁解のツイートを行った黒岩亜純 JNN モスクワ支局長ですが、「謝罪をする気はない」と言えるでしょう。なぜなら、宛先も日付も署名もなく、文書は検索でヒットすることを避けるために画像ファイルという形で投稿されているからです。

画像:黒岩亜純氏による弁解内容

 今回の私のツイートは、世耕経産大臣の訪ロをめぐる取材上のロジ対応が外務省仕切りのものに比べ、あまりに不手際が多く混乱が生じたため不満を表明したものです。当時、現場では他社の記者からも同様の不満と抗議がありました。

 「何かがおかしくなっている」というのは、記者会見の前に「事前の質問取り」を行っていることに言及したものです。

 大臣がご指摘のように、翌日に会見は設定されましたが、ニュースはその日に伝えることが基本だと考えます。世耕大臣個人を批判したものではありませんでしたが、ツイッターの字数に限りがあり、誤解されたとしたら本意ではありません。

 ツイッターは個人の責任で行っておるとは言え、会社からは「取材プロセスに関わる発信は社内規定に反する」と注意を受けており、これ以上の細かい説明は避けたいと思います。

 今後ともモスクワの現場にいる特派員として、日ロ関係のニュースをより多くの方に関心をもってもらえるよう努力していく所存です。

 この弁解文に複数の矛盾点が存在していることは「文章のプロ」として高給を得ているマスコミ関係者として恥ずべきレベルと言えるでしょう。それほど酷い内容だからです。

 

黒岩氏の弁解ツイートに含まれた矛盾点と問題点

 『宛先』、『日時』、『タイトル』、『文書作成責任者の署名』がない文書は “怪文書” と同じ扱いを受けます。この時点で論外のレベルなのですが、内容にも矛盾点や問題点があるのです。

  • 問題のツイートは「記者会見に現れない世耕大臣」で始まっており、「大臣を批判したものではない」との主張には無理がある
  • 「事前の質問取り」は会見準備として妥当なもの
    → 「ノーアポ取材が当然」という認識がおかしい
  • 「ニュースはその日に伝えることが基本」なら、なぜ翌日にセットされた会見を欠席したのか
  • 「誤解させたことは本意でない」と主張するも、問題のツイートは残っている
  • 取材プロセスを発信は社内規定に反すると言うも、「経産省の求める取材プロセスは不手際が多い」と弁解を述べる
  • また、問題のツイートも取材プロセスに対する文句がある

 もし、TBS 系列に「取材プロセスに関わる発信は社内規定に反する」との社内規定が本当に存在するなら、黒岩亜純 JNN モスクワ支局長の問題ツイートは社内規定に抵触しているはずです。

 つまり、社内規定に違反するツイートをした黒岩氏は懲戒処分を受けていなければなりません。根拠は「経産省から出席確認と事前の質問提出の依頼があった」と『取材プロセス』に関するツイートをしていたからです。

 処分もしていないのであれば、黒岩氏があると主張する社内規定が存在しない(または死文化している)のでしょう。どちらにせよ、説明が不十分であることは揺るぎようがないことなのです。

 

 少なくとも、弁解文の内容に存在する矛盾点や問題点を追加説明する必要があると言えるでしょう。日頃から政治家や企業に「説明責任」を要求しているのですから、自分たちが「説明責任」を求められた時は手本を示すべきと言えるのではないでしょうか。