BTS(防弾少年団)が “原爆Tシャツ” の着用理由を説明できずにMステ出演を急遽キャンセル、NHK が紅白に BTS を出演させるのかが注目点

 韓国のヒップホップグループ「BTS(防弾少年団)」が11月9日放送の『ミュージックステーション(Mステ)』への出演を急遽見合わせることになったこと公式ウェブサイトで発表されています。

画像:BTSの出演見合わせを伝えるMステの公式サイト

 その原因は「メンバーが過去に着用したTシャツのデザイン」です。着用した意図を説明できなかったのですから、「 “原爆Tシャツ” を意図的に着用した」と結論づけて問題ないと言えるでしょう。

 

どういったデザインのTシャツだったのか

 事の発端は「BTS のメンバーであるパク・ジミンがあるデザインのTシャツを着用したこと」です。

画像:BTSのメンバー、パク・ジミンが着用した問題のTシャツ

 パク・ジミンが着たTシャツには以下のデザインが施されており、これが日本で問題視される原因となりました。

  • 文面:patriotism(= 愛国心) our history(= 我々の歴史) liberation(= 解放) korea(= 韓国)
  • 写真1:原爆投下によるキノコ雲
  • 写真2:万歳をする韓国の民衆

 端的に表現すると、『原爆投下を称賛するTシャツ』を着用したのです。

 「韓国は連合国の一員として日本と戦争し、独立を勝ち取った」という歴史の修正を行っているのですから、戦勝国史に基づく反日行為を行ったとしても不思議ではありません。

 ただ、原爆投下は明らかな虐殺行為であり、これを肯定する政治的メッセージを送ったことへの責任は取る必要があると言えるでしょう。

 

BTS のパク・ジミンが “原爆万歳Tシャツ” を着用した理由

 次に、BTS のメンバーであうパク・ジミンが “原爆万歳Tシャツ” を着用した理由ですが、これは「韓国の国内に向けて愛国心をアピールするため」のものでしょう。

 韓国では『光復節』(= 国を取り戻した日)が最大の祝日という位置づけとなっています。ただ、歴史の修正が行われていることに注意しなければなりません。なぜなら、現在の韓国はアメリカによって主権が与えられた国だからです。

  1. 1945年:日本が太平洋戦争に敗れ、朝鮮半島での主権を喪失
  2. 1948年:アメリカの後ろ盾を得て、韓国が建国
  3. 1950年:朝鮮戦争が勃発(1953年に停戦)

 韓国は「独立戦争を経て、主権を勝ち取った国」ではありません。「アメリカから自立を強いられる形で主権が与えられた国」であり、これが韓国の “建国コンプレックス” になっているのです。

 したがって、韓国には「日本との戦争を得て、独立を勝ち取った勇敢な民族の国」という国家主導の歴史修正を強く支持ことが『愛国心』という歪んだ感情が根付いています。そのため、“原爆万歳Tシャツ” が愛国心のツールとして利用されていると言えるでしょう。

 

「着用の理由」を弁解すると本人か所属会社が炎上するため、沈黙するしか選択肢がない

 テレビ朝日は自社の番組への出演を控える BTS (防弾少年団)の所属会社に対し、「着用の意図」を問い合わせたとのことです。ただ、問い合わせに対する回答には何一つ言及されておらず、実質的にはゼロ回答だったと予想されます。

 これは「弁解をすると、少なくともパク・ジミン本人か所属レコード会社が批判されることになる」ことが明らかだったからでしょう。

  • ファンサイト運営者からのプレゼントを着用しただけ
    • プレゼントされたのは何でも着用するの?
    • 所属事務所は「着用の許可」をしたの?
    • 「竹島は日本固有の領土」とプリントされたTシャツであっても着用せざるを得なくなる
  • 英語が理解できなかった
    • BTS は国連で英語でのスピーチ歴あり
    • メンバーやスタッフの誰も理解できない事態は考えにくい

 パク・ジミン本人と所属レコード会社の双方が批判を免れるのは「デザインの内容が理解できなかった(= 意図的ではなかった)」というものです。“隠された政治的メッセージ” なら言い訳もできるのですが、今回の「原爆万歳Tシャツ」は描かれた主張内容が露骨であり、この手は使えません。

 一般市民を大量虐殺した原爆投下は正当化できるものではなく、パク・ジミン本人と所属レコード会社が「謝罪」を選択すべき案件です。しかし、謝罪は “韓国人の愛国心” を傷つける行為であり、韓国国内からバッシングを受けることが濃厚であるため、「沈黙」を選択したのでしょう。

 

「原爆は神の懲罰」を書いた中央日報は「日本は BTS に嫉妬している、難癖だ」などと擁護

 韓国人は「日本では原爆関係はタブー」であるとの認識が欠如しているのでしょう。その結果、墓穴を掘る結果になっているからです。

 日本には韓国人に寄り添う “親韓派” が存在します。彼らは韓国のことを思いやり、「韓国の要望」をすべて叶えてあげようと奔走します。そうした親韓派の日本人との付き合いしかない韓国人が「何をやっても許される」と考えるのは当然と言えるでしょう。

 親韓派の日本人は左派に多く、左派は『唯一の被爆国』を理由に「戦争反対」を訴えて来た歴史があります。また、被爆問題は左派にとって、戦後の重要なアイデンティティーの1つという現実があります。

 言うなら、原爆に関する問題は親韓派が多い左派にとっての “龍の逆鱗” なのです。「被爆者への侮辱」を “原爆万歳Tシャツ” という形で行った K-POP アイドルが批判されるのは自業自得と言えるでしょう。

 しかし、その中で韓国の中央日報は「BTS に“嫉妬した”」と擁護し、Mステ出演の見送りは「日本メディアの難癖」と文句を言っています。キム・ジン論説委員が「原爆投下は神の懲罰」と書き、見苦しい言い訳をした時から進歩がありません。

 

 日本には『言論の自由』がありますから、パク・ジミンが「原爆投下を肯定する政治的メッセージが込められたTシャツを着用すること」は自由です。

 ただ、行われた政治的主張に対しては、誰もが反論する権利を有していることを忘れてはありません。反論に再反論できないのであれば、批判を素直に受け入れたり、最初の主張内容の誤りを認めて謝罪するなどの対処を行うべきでしょう。

 この問題で注目なのは「BTS に紅白歌合戦への出場を内定させたとされる NHKの判断」です。

 テレビ朝日は「着用の意図を質したが、出演は見送ることになった」と発表しています。NHK は「パク・ジミンが “原爆投下万歳Tシャツ” を着用した意図を公表することが『BTS が紅白に出場するための条件』である」と理解しているはずです。

  “皆さまの受信料” で運営している NHK なのですから、被爆者を冒涜するような主張をする人物を出演させることは見送るべきだと考えられるからです。NHK がどのような判断を最終的に下すのかに注目と言えるのではないでしょうか。