「質問通告の内容が漏洩していた」と騒ぐ森ゆうこ議員などの野党、『タイムゾーンの異なるツイート』を「証拠だ」と掲げて官僚批判を行う

 「台風19号が首都圏に接近する最中に質問通告を時間内に提出しなかったこと」を批判されている森ゆうこ議員が「通告の内容が漏洩していた」と論点逸らしを行い、その証拠として高橋洋一氏のツイートを根拠として批判を展開しています。

 しかし、この批判は的外れです。なぜなら、証拠とするツイートに記録されている投稿時間のタイムゾーンが違っているからです。証拠して持ち出すにはあまりに悪質と言わざるを得ないでしょう。

 

森ゆうこ議員ら野党が合同ヒアリングで持ち出した根拠

 10月24日に森ゆうこ議員など野党議員が「情報漏洩の証拠」として官僚に示したのは高橋洋一氏によるツイートをキャプチャした以下の資料です。

画像:野党議員が示したキャプチャ画像

 この資料は石垣のりこ議員が自身のドロップボックスにアップロードしたものであり、該当のツイートも 20191024111231.pdf の資料名で公開されています。

 野党が問題視しているのは「2019年10月24日 19:57」と刻印されている点でしょう。(このツイートだけを見ると)「質問通告が行われる前に高橋氏が内容を知っていた」と主張する根拠になるからです。

 しかし、柚木議員のように「辞めてもらうことになりますよ!」と官僚を恫喝して無意味です。なぜなら、該当のツイートは日本時間の「2019年10月24日 19:57」に行われたものではないからです。

 

アメリカ西海岸時間の「2019年10月24日 19:57」は日本時間の「2019年10月25日 11:57」

 高橋洋一氏が森ゆうこ議員の質問内容を知っていた理由は「森ゆうこ議員の質疑が終えた後に行ったツイートだから」です。

 国会中継が行われた後にしたツイートなのですから、質問内容を知っていることは当たり前です。この部分を認識できていない時点で野党の追求は論外と言わざるを得ないでしょう。

 ちなみに、野党議員が証拠として騒いでいる「高橋洋一氏のツイート時間」の作り方は極めて簡単です。パソコンから該当のツイートに(ツイッターにログインをしていない状態で)アクセスするだけです。

画像:ログインをせずにPCからツイートを見た場合

 パソコンからアクセスした場合、ツイッターのタイムゾーンはデフォルトが適用されます。そのため、日本時間から16時間遅れたアメリカ西海岸の時間(= 2019年10月24日 19:57)が表記されます。

 しかし、ツイッターにログイン済みである場合やスマートフォンでアクセスした場合は日本時間による表記が行われるのです。

画像:ツイッターにログインしてツイートを見た場合

 ログインをしている場合は「居住国」の項目からタイムゾーンを逆算しているのでしょう。スマホからは https://mobile.twitter.com/ にアクセスするため、こちらはアクセス元のタイムゾーンを参照するプログラムが書かれていると想定できます。

 合同ヒアリングを開いた野党議員はタイムゾーンの差異を利用した虚偽の証拠で官僚を糾弾しているのですから、厳しい批判にさらされるべきは野党議員の方と言わざるを得ないでしょう。

 

 しかも、『野党議員が問題視する高橋洋一氏のツイート』は高橋氏が「国会中継。〜」から始まるツイートに返信する形で投稿されたものです。

 「国会中継を見た感想」をツイートしたにも関わらず、時差のある地域のタイムゾーンを使って「事前に質問内容が漏洩していた」と事実無根のデマを流すことは論外です。官僚の労働環境を悪化させる一部野党議員の姿勢は大きな問題ですし、それを黙認する与野党も同罪と言わざるを得ないのではないでしょうか。