左派や維新の界隈が否定的な自民党の杉田水脈候補が当選する可能性

 様々な候補が衆院選に立候補していますが、他の政党支持者などから批判される候補もいます。

 自民党では杉田水脈候補がそれに該当するでしょう。政治姿勢で左派が批判していますし、元・維新ということで橋下徹氏が自身のツイッターで批判しているからです。

 では、杉田水脈候補が当選する可能性を探ってみることにしましょう。

 

1:杉田水脈候補は比例区でのみ当選の可能性がある

 杉田候補ですが、比例区単独での出馬となっています。また、小選挙区と重複立候補している候補が比例1位となっており、杉田候補の当選は「自民党の立候補者が小選挙区で残す結果次第」と言えるでしょう。

 正確には「比例代表・中国地方の名簿順位が単独17位」です。

 比例・中国ブロックの定数は11。自民党は 4〜5 議席を確保することが予想されます。そのため、杉田候補は(現状では)当落線上にいると考えられます。

 

 

2:「自民党が岡山と広島の小選挙区で7勝3敗以上で終えられるか」がポイント

 杉田候補が当選するかの具体的な条件は「自民党が岡山と広島の10選挙区を7勝3敗以上の成績で終えるか」です。

  • 鳥取、島根、山口の3県は自民党候補が盤石
  • 岡山(全5区)は3区に自民党公認候補はいない
  • 広島(全7区)は1区が岸田・前外相の地盤

 情勢調査で「鳥取、島根、山口の3県は自民党候補が盤石」と各社とも報じています。ここは自民党の牙城であり、小選挙区で自民党が敗れるとなれば、それだけでニュースとなるレベルです。

 そのため、岡山県(全5区)と広島県(全7区)の小選挙区の結果次第で杉田候補の当選が決まることになります。

 ただ、岡山3区は分裂選挙となっており、自民党が公認する候補はいません。また、広島1区は岸田文雄氏の地盤ですので、小選挙区で難なく当選することでしょう。

 しがたって、岡山3区と広島1区を除く10の小選挙区で自民党が7勝3敗以上の成績で終えれば、比例名簿単独17位の杉田候補は当選することになるのです。

 

 もし、自民党が比例区で5議席を獲得するのであれば、6勝4敗でも杉田候補は滑り込むことができます。代議士になる可能性はかなり現実味があると言えるでしょう。

 マスコミが「自民党優勢」と報じるニュースを真に受け、自民党を支持する有権者がサボタージュに走ることが懸念点だと考えられます。接戦区での自民党に投票しようと考えている有権者が行動に移すかが鍵になっていると思われます。