自民党・秋本真利議員が原発を「クソみたいな物」と卑下にした挙句、民間企業の経営方針に口出しまで行う

 自民党・秋本真利議員(衆院・千葉9区)が自身のツイッターで「原発はクソみたいな物」と卑下にし、「日立は洋上風力発電分野で汗をかけ」と要求しています。

 このツイートには少なくとも2点の問題が含まれており、これらはどちらも厳しい批判を浴びて当然のものです。また、メディアが秋本議員のツイートを問題視しないのであれば、この点も問題と言わざるを得ないでしょう。

 

秋本真利議員のツイート内容

 自民党・秋本議員が行ったツイートの内容は以下のものです。

画像:秋本真利議員によるツイート

 日立は…原発なんてクソみたいな物よりも世界で日立しか作っていないダウンウィンドの風車を世界に売る努力をすべきだ。日立のダウンウィンドは陸上よりも「洋上で特に優位性がある」と言うコンストラクターもいる。シュリンクする市場よりも次世代に貢献する市場で汗をかけ。

 このツイートは「日立製作所がイギリスでの原子力発電所の建設を凍結する」とのニュースを受けて投稿されたものです。

 どのような意見を持つことは自由ですが、公人である衆議院議員の意見としては不適切極まりないものです。そのこと理解できないのであれば、政治家として大成する見込みは低いと言わざるを得ないでしょう。

 

原発産業を “クソみたいな物” と卑下にする言動は政治家として致命的

 問題点として最初に指摘できるのは「原発産業を卑職」と見なしていることです。「原発なんてクソみたいな物」とツイートしたのですから、言い逃れはできないと言えるでしょう。

 憲法第14条で「法の下に平等」と謳われているのです。「原発産業従事者」という社会的身分を理由に「クソ」と扱き下ろしたのですから、極めて不適切な発言と言わざるを得ません。

 現職の代議士として、あるまじき行為です。

 このような問題発言を与党の代議士が行ったのですから、野党やマスコミは上述の理由で批判することが責務です。しかし、批判はしないでしょう。なぜなら、『反原発』を訴える野党やマスコミにとっては “援軍” に他ならないからです。

 「差別反対」を主張する界隈にとっても格好の批判対象ですが、掛け持ちしている『反原発運動』を弱める恐れがあるため、批判を自重する可能性が高いと言えるでしょう。

 

「政治家が民間企業の経営方針に口出しする」という姿勢は立憲民主党・枝野代表と同じ

 民間企業への恫喝発言は自民党・秋本議員だけではありません。野党第1党の立憲民主党・枝野代表は国会で主張しているのです。

 枝野代表は2018年7月20日に内閣不信任決議案を提出した際の趣旨説明で「加計理事長は少なくとも獣医学部の経営から手を引き、第三者に経営権を移譲すべき」と発言しています。

 明らかに民間企業への恫喝発言であり、圧力・介入と同じです。「総理に友人として促すべきと言っただけ」と弁解したところで、相手に忖度を強いていることと変わらないからです

 秋本議員(自民党)に求められているのは「野党とは違う」ことを行動で示すことでしょう。

 枝野幸男議員と同じ行動を採るのであれば、立憲民主党に入党すべきです。まずは秋本議員(自民党)が自身のツイッターアカウントで投稿した内容に対する説明を行うべきだと言えるのではないでしょうか。