『表現の不自由展』で大炎上した『あいちトリエンナーレ』、トップが「自分は悪くない」と責任転嫁に走り醜態をさらす

 「昭和天皇の写真を持たす映像」や「慰安婦像」を『表現の不自由展』で展示したことで炎上が起きた『あいちトリエンナーレ』の運営トップが責任転嫁に走っています。

 批判が寄せられた当初は「憲法21条がある」と述べ、展示の正当性を主張していました。しかし、批判の規模が予想以上になると「展示の内容には反対していた。自分は悪くない」とトップが逃げるのは論外です。

 弁明には “穴” があるため、批判が収まる可能性は低いと言えるでしょう。

 

表:あいトリ主要関係者の言い訳
東 浩紀
(企画アドバイザー)
「芸術監督の相談役。キュレイター会議に出席したのは数回で、作家の選定には関わっていない」
大村 秀章
(愛知県知事)
『あいちトリエンナーレ実行委員会』の会長。「芸術監督に全責任がある。展示内容に懸念を示したが、憲法21条があるから止められない」
津田 大介
(芸術監督)
『あいトリ実行委』の事実上トップ。「撤去歴を持つ右派系作品の展示も考えたが、『表現の不自由展実行委員会』が拒否した」
※ トリエンナーレは『不自由展・実行委』と契約

 

「津田大介氏が『あいトリの芸術監督』に任命されたプロセス」はどうなっているのか

 『あいちトリエンナーレ実行委員会』のトップは愛知県の大村知事ですが、実際に取り仕切ったのは “芸術監督” の役職にあった津田大介氏です。

 大村知事が「展示物の選考責任は芸術監督にある」と主張することは自由ですが、行政のトップとして『あいちトリエンナーレの芸術監督』がどのようなプロセスによって選考されたのかを明らかにする責務があります。

 あいトリの芸術監督には「相応の報酬」が出されているのです。「知人に便宜を図った」という雑な選考はしてないはずですし、『津田氏が(芸術監督の)適任者であった理由』を開示することは可能でしょう。

 これは『あいトリ実行委』のトップである大村知事が公表しなければならない項目であるはずです。

 

“『不自由展・実行委』との契約を推したトリエンナーレの責任者” がいる

 次に、芸術監督の津田大介氏は「右派系作品の展示を『表現の不自由展・実行委員会』が拒否した」と弁明をしていますが、これは奇妙な主張です。なぜなら、キュレイターから提案された作品に対し、津田氏が芸術監督として拒否権を行使したことを認めているからです。

 したがって、『あいトリ』で展示された作品群は津田氏の “お墨付き” があるものばかりのはずです。

 『トリエンナーレ』は『不自由展・実行委』と契約したとのことですから、公費で運営されている芸術展に “左翼思想に偏った作品” の展示を容認した責任者を明らかにすることは『あいトリ実行委』の責務と言えるでしょう。

 

「問題ある作品の展示を止めようとした」と主張する責任者の詭弁

 『あいちトリエンナーレ』の主な責任者が異口同音に「問題ある作品の展示を止めようとした」と述べるのは詭弁に過ぎないでしょう。なぜなら、問題作は堂々と展示されているからです。

 公金を左派活動家らが私的流用したことと同じですし、津田氏は東氏との会談で「問題作の展示があること」を好意的に言及しています。

 「展示予定の作品に問題があることを認識し、比敵的な立場を採っている」のであれば、あのような発言が出ることはないでしょう。また、大村知事も「表現の自由」との理由で展示物を擁護していました。

 『あいトリ実行委』のトップは「自分は悪くない」と責任転嫁で保身に走っていますが、「展示をする気が満々だった」ことは否定できるものではありません。

 検閲という言葉を都合良く利用し、自分たちの主義・主張を押し通そうとする姿勢こそ問題視されるべきものでしょう。少なくとも、責任転嫁に走る公的機関のトップに説明責任を果たす要求し続ける必要があると言えるのではないでしょうか。