『政府の見解』を問い質して騒ぐ立憲民主党・枝野代表が「(党所属の)石垣のり子議員の投稿にコメントすべきとは思わない」と逃げる

 産経新聞によりますと、高橋洋一・嘉悦大教授から「レイシズムとファシズムに加担するような人物」と根拠もなくレッテル貼りをした石垣のり子議員(立憲民主党)の行為に対する『党代表としての見解』を求められていた枝野代表が「コメントすべき問題とは思っていない」と述べたとのことです。

 自分たちは「政府の見解」を問い質して騒いでいるのですから、「党の見解」を問われたのであれば代表として回答すべきと言えるでしょう。「コメントすべき問題と思ってない」なら、その理由にも言及する必要があるはずです。

 

 立憲民主党の枝野幸男代表は26日の記者会見で、同党の石垣のり子参院議員から「レイシズムとファシズムに加担するような人物」とツイッターで発信された嘉悦大の高橋洋一教授から「党代表としての見解」を求められていたことに関し、「私が何かコメントすべき問題だと思っていない」と述べた。

 

発端は石垣議員の問題ツイート

 この問題の発端となったのは立憲民主党に所属する石垣のり子参院議員のツイートです。

 馬淵澄夫議員や山本太郎氏が主催する研究会に高橋洋一氏が講師として招かれていたのですが、石垣議員は「講師がレイシズムやファシズムに加担するような人物だから」との理由で不参加でした。

 ここで問題となったのは石垣議員が何の根拠を示さずに高橋氏を差別主義や排外主義に加担する人物と誹謗中傷していることです。

 当然のことながら、批判が発生。石垣議員は釈明するどころか「憲法秩序に相容れない人物や組織に発言や正当化の機会を与えるわけにはいかない」と自らが排外主義思想を展開するという “火に油を注ぐ” 大失態を演じる有様です。

 その結果、所属政党である枝野代表に高橋氏から「本件に対する党の見解」を(ツイッター経由で)求められる事態となっており、枝野代表は26日まで何の見解も出さずに話題から避けて来たという経緯がありました。

 

「党所属議員の発言や主義主張に対する見解」を国会で求め続けておきながら、自分は回答拒絶というダブルスタンダード

 枝野代表が高橋氏からの見解を求められたことにノーコメントを貫くのはマイナスでしかないでしょう。なぜなら、立憲民主党は国会で安倍首相に対し、「党所属議員の発言や主義主張に対する総理の見解」を要求していた経緯があるからです。

 しかも、自分たちが満足する回答が得られないと言いがかりを付けて騒ぎ続けたのです。

 ところが、自分たちが回答者になると見解を述べることを拒絶する有様です。これでは有権者にネガティブな印象を残すだけです。

 “他者に対して理由もなく差別主義者や排外主義者とのレッテルを貼り付ける行為” を「私が何かコメントすべき問題だと思っていない」と黙認しているのです。このような姿勢の政党が主張する「差別反対」は党勢拡大のために利用しているツールの1つに過ぎないと言わざるを得ないでしょう。

 なぜなら、根拠もなく他人に差別主義や排外主義のレッテルを貼り付け、日本国憲法で保障されている『表現の自由』を制限することが問題であると認識できていないからです。これを指摘する声が党内や支持者から出ていないことが問題なのです。

 

 党の代表がコメントする価値すらないと考えているなら、そのことを明言すべきでしょう。しかし、差別問題に厳しい批判を採る姿勢を打ち出している政党なのですから、身内にいる差別主義者に厳しく対処しなければ本末転倒と言えるはずです。

 虚偽内容というデマを流したことに対する見解すら発表しようとしないのですから、このような姿勢の政党や政治家に権力を与えないように選挙で投票することが重要と言えるのではないでしょうか。