新型コロナウイルス（covid-19）：日本国内の患者・退院者・死者の推移【2020年4月12日〜 18日】

厚生労働省の発表する「新型コロナウイルス感染症の現状と厚労省の対応」から感染確認者（＝ PCR検査陽性反応者）数・患者数・退院者数などをグラフ化しました。

グラフ化の対象期間は2020年4月12日（日）から18日（土）までです。

なお、2020年4月18日時点で退院が確認された人は1069名（国内：1052名、チャーター機：15名、空港検疫2名）です。

1週間前と比較した主要数値の変化は以下のとおりです。

4月11日時点（日本国内）
- 陽性反応者： 5902
- 死者： 94
- 重症者： 122
- 退院者： 745
4月18日時点（日本国内）
- 陽性反応者： 9654 (+3752, +63.6%)
- 死者： 154 (+60, +63.8%)
- 重症者： 211 (+89, +73.0%)
- 退院者： 1052 (+307, +41.2%)

緊急事態宣言が出される前でしたが、感染者数の発生ペースが鈍化していることはポジティブに捉えることができるでしょう。

ただ、東京や大阪など大都市圏で病床数の限界に近づいていることは事実です。したがって、『患者の権利』よりも『医療サービスの保護』を優先する “強権” を発揮しなければならない状況が迫っています。

そのサポートを政治がどれだけできるかがポイントになると考えられます。

4月12日からの1週間で死者と重症者の絶対数は大きく増加しましたが、陽性反応者に占める割合に大きな変化はありません。

病院や高齢者施設など「免疫が弱い人が多数いる場所」で新型コロナウイルスの集団感染が発生すると、死者や重症者は多くなります。そうした施設にウイルスを極力持ち込まないように行動価値観そのものを変える必要があると言えるでしょう。

なお、12日からの1週間で新型コロナウイルスによって亡くなった人の数を人口100万人あたりに換算すると 0.467 になり、結核（0.34）とインフルエンザ（0.51）で亡くなった人の中間に位置することになります。

ただ、結核やインフルエンザは「このペースが1年続くこと」が前提です。

したがって、死者数で騒ぐのではなく、医療機関のリソースを消耗する愚行に対する警鐘を鳴らすことをマスコミが優先するのかが今後の注目点になるでしょう。