大飯原発再稼動で関電管内の電気料金は下がる、反原発派はそのことを隠すな

 関西電力が保有する大飯原発3・4号機が安全検査に合格し、今秋以降に再稼動する見通しが立ったと日経新聞が報じています。

 高浜原発の営業運転が開始されれば、関電管内の電気料金は下がります。その上で大飯原発が営業運転に入れば、さらに電気料金は下がるだけに関電管内の電力消費者にとっては朗報と言えるでしょう。

 

 関電が安全審査を申請した高浜1~4号機(福井県)、美浜3号機(同)を含む3原発7基は全て合格となった。関電は大飯1、2号機の申請についても準備を進めている。

 関電は高浜4号機を今月17日に再稼働し、6月中旬の営業運転を見込む。同3号機も6月上旬の再稼働を目指している。高浜3、4号機の再稼働と大飯3、4号機の再稼働に合わせて2段階で電気料金を値下げする方針だ。

 大飯3、4号機を巡っては、周辺住民らが運転差し止めを求めており、今も控訴審が続いている。

 

 関西電力が「料金の値下げをする」ということは、電力自由化で恩恵を受けた大阪ガスなどの『新電力』に “値下げ” の圧力がかかる要因になります。その結果、関電管内で生活するすべての消費者が恩恵を受ける訳ですから、再稼動が決定したことは歓迎すべきでしょう。

  関西電力の消費者が直接的な恩恵を受けますが、最大手が値下げに踏み切れるのですから、『新電力』は「現行水準より値下げをするか、顧客流出を認めるか」の選択を迫られることになります。これは電力消費者にとって良い状況だと言えるはずです。

 

 ちなみに、電気料金の2段階値下げは以下の形で行われる予定です。

画像:再稼動の流れ(高浜原発と大飯原発)

 発電量が多い大飯原発3・4号機の再稼動ができれば、電気料金は大きく引き下げられることでしょう。しかし、再稼動に反対するエゴイストたちの存在に対処しなければなりません。

 関西電力は “訴訟によって原発再稼動を妨害している勢力” に損害賠償を請求すべきです。自らのイデオロギーのために高額な電気料金を電力消費者に強いているのですから、その代償を支払うべき立場にあると言えるはずです。

 

 反原発を主張し、世間からの理解を得体のであれば、「電気代は高くなるが、その見返りはある」と丁寧に説明すべきでしょう。

 世間一般に電気代高騰という大きな損害を与えておきながら、自分たちは何の賠償責務を負わないというのはあまりに無責任です。自らが主張する内容に責任を持たせることは当然のことです。

 それすらできていない現状で反原発派の良い点ばかりを強調する姿勢は大きな問題があると言えるのではないでしょうか。